ファミリア・エグレンの試飲会みたいだ2

昨年11月に、ファミリア・エグレンの代表責任者、マルコス・エグレンの息子さんが来日した時の試飲会の模様をお伝えした。http://youchan310.exblog.jp/20433683/
のに続き、今回は代表者本人、マルコス・エグレン氏が来日、試飲会が開催された。

会場はいつもと同じく虎ノ門ヒルズ
の近くの虎ノ門マリンビル。

前回のイタリアワイン試飲会の時は新橋から歩いて虎ノ門ヒルズ経由で行ったが
すごく蒸し暑い1日だったので今回は地下鉄で神谷町へ、そこから徒歩1~2分で目的地。

この日の試飲会はフランス、スペイン、ポルトガル、ブルガリアなどのワインの試飲会だったが、昨年11月同様、ファミリア・エグレンのブースは圧巻だったので、こちらのみの模様をお伝えする。

ファミリア・エグレンは5つのワイナリーを所有しており
まずはデイリー・ワインを造るドミニオ・デ・エグレンのワインから。

一番の普及版、エストラテゴ・レアル。
価格は手ごろだけど、現在はオーガニックの葡萄で造られているので、葡萄本来のフレッシュなアロマと、フルーティーでジューシーな果実味。
これは赤も白も同じで、フレッシュで美味しい。
赤はこれからの季節、ちょっと冷やすと良いと思う。

エストラテゴ・レアル・ティント(赤)
エストラテゴ・レアル・ブランコ(白)

エストラテゴ・レアルの上級キュヴェ、コディセは6ヶ月樽熟成しているので
綺麗な果実味と共に高級感が感じられる。

コディセ2012


続いてファミリア・エグレンの総本山「シエラカンタブリア」
シエラカンタブリア山脈の名前がそのままワイナリーの名前になっている。
ここでは8アイテム造っている。
セレクシオン、クリアンサ、レセルヴァ、グラン・レセルヴァ、キュヴェ
コレクシオン・プリヴァーダ、アマンシオ、フィンカ・エル・ボスケ

セレクシオン、クリアンサでも十分に美味しいと思うが


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レセルヴァのクラスになると、果実香と樽熟成の香りが絶妙にマッチしていて素晴らしい。


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グラン・レセルヴァ2004
2004のシエラカンタブリアはマルコス氏の思い入れがある素晴らしいヴィンテージだそうで、その分、葡萄がしっかりしていて飲み頃はまだ先に感じられる。
今飲んでも十分美味しいが、このワインの持つポテンシャルはこんなもんじゃない。
10年経ったワインとは思えない。
ブラインドで出されたら、2004なんて答える人は皆無じゃないだろうか。


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キュヴェ2009、こちらは今飲んで美味しい。
しかし


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コレクシオン・プリヴァーダ2010
コレクシオン・プリヴァーダ2010はさらに美味しい。
凝縮した果実味と豊富なミネラルを感じる構成、複雑で豊かな数々のアロマ
これぞシエラカンタブリア、と言う感じで大のお気に入り。


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アマンシオ
アマンシオはバック・ヴィンテージ2008になっていた。
昨年飲んだ2009はタンニンがしっかりとしていて
もう少し寝かせた方がいいかな?なんて思ったけれど
2008は今飲んで美味しい、熟成のせい?ヴィンテージのせい?


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フィンカ・エル・ボスケ
フィンカ・エル・ボスケは2010になっていた。
パワフルなワインだが、支えているのは豊富なミネラル。
だからパワフルだけどエレガント。

続いてはセニョリオ・デ・サン・ビセンテ。
ここでは、ただ1アイテムのみワインを造っている。


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サン・ビセンテ2009
サン・ビセンテ2009は昨年の11月の試飲会で飲んで素晴らしかったワイン。

現行2009ヴィンテージはギア・プロエンサ2013で
ウニコ・レセルバ・エスペシアルと同点の99点を獲得している。

今回も素晴らしいバランスで、エグレン・ファミリーのトップ・キュヴェの中では
コスト・パフォーマンスはNO.1じゃないかと思う。


続いてヴィニェードス・デ・パガノス
以前はシエラカンタブリアのワインとして造られていたが、マルコス氏が2001ヴィンテージより単一畑の「クリュ・ワイン」としてリリースしたワイナリー。



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エル・プンティード
エル・プンティードは2011になっていた。
ここのワインはとにかくエレガント。
それは土壌に答えがある。というか、ここの土壌
土壌じゃなくて岩盤。石灰質とかじゃなくて、本物の岩盤。
表土が赤土でその下が岩盤、そこに根を張って養分を吸収する。
そんな葡萄で造るワインなので素晴らしくエレガントなワインができる。



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ラ・ニエータ
ラ・ニエータはバック・ヴィンテージ2008が出品されていた。
このラ・ニエータの畑は赤土の表土が20cmしかなく、すぐに岩盤。
なので、岩盤も太陽熱で温められて、エル・プンティードより早く葡萄が熟成するそうだ。

だから常にエル・プンティードよりリリースが早く
現在販売中なのは2012ヴィンテージ
人気ワイン漫画「神の雫」で第11の使途候補として登場する。
2012ヴィンテージは「ギア・プロエンサ」で4年連続100点獲得継続中。
ベガ・シシリア・ウニコ2007やピングス2011でも99点だから、100点は凄い!

最後が2013年度ギア・ペニン最優秀ワイナリーになった「テソ・ラ・モンハ」
2007年初リリースで、わずか6年で最優秀ワイナリーは天晴!

ここではロマニコ、アルミレス、ヴィクトリーノ、そしてアラバスタと
4つのワインを造っているが、アルミレスより上のワインはすべて
接ぎ木をしてない自根葡萄(プレ・フィロキセラ)から造られている。



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アルミレス2012
アルミレス2012はこのクオリティなら3桁(100ドル)以上のワインとおもってしまう」とロバート・パーカーが絶賛しているワイン。
凝縮したしっかりとした果実味なのにクドクない。


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ヴィクトリーノ2012
ヴィクトリーノ2012はさらにすごい!
黒色果実の豊かなアロマと果実味は素晴らしく
果実の凝縮感はアルミレス以上なのにエレガントな味わい。
このあたりが、マルコス氏が求めているところなのだろう。


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アラバスタ
その頂点がアラバスタ
ヴィンテージは2011になっているが、これも昨年飲んだ2010よりも親しみやすく、今飲んでも美味しい。
豊富なタンニンと果実味は、ヴィクトリーノよりさらに目が詰まった構成なのに
アラバスタ(雪花石膏)の名のとおり美しくエレガント。

トロのワインといえば濃く、ただ重たいワインだと思っている人は考えを改めて欲しい。
そのトロでワイン・アドヴォケイト100点を獲得したテルマンシアを造る
「ヌマンシア・テルメス」も以前はエグレン・ファミリーが造っていた。

それを「テソ・ラ・モンハ」設立の時を同じくして2007年にモエヘネシー・ルイ・ヴィトン・グループ(LVMH)の傘下に入った、買収された事を聞きづらい事だが聞いてみた。

エレガントなワインを造る目的はシエラカンタブリアでもトロの土地でも同じ考えで、買収される約5年ほど前からヌマンシアとは全くキャラクターの異なるワインを造れないかと着想し始め、思うような畑の取得ができたのが2007年だそうだ。

なので、買収というか売却したという方が正しい日本語かも。
2009年まではマルコス氏が助言してワインを造っていたヌマンシア・テルメスも
まったく言うことを聞かないので2010年より完全撤退したそうだ。



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左がセールス・マネージャーのカルロス氏、中央がマルコス・エグレン氏
色々直接聞けたので、大変有意義な試飲会だった。
益々エグレンのワインが好きになった。

昨年11月に来日したマルコス・エグレン氏の息子さん
現在はオーストラリアで修行中だそうです。
エグレン・ファミリーのワイン、安泰ですね。
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by youlovechiko | 2015-06-23 19:41 | 試飲会・セミナー
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