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これがイタリア!というような試飲会

イタリアで一番話題になっているワイン・メーカー「ジャン・フランコ・フィノ」のシモーナ・フィノ女史が来日するというので、虎ノ門の試飲会に参加してきました。

生憎、風邪をひいてしまい体調は絶不調。
白ワインからテイスティングしましたが、すべて苦みを強く感じて全くワインをテイスティングできません。
帰ろうかと思ったのですが、営業から
「わかるまで飲み続けてください」と言われ、30分以上全く判らなかった味が徐々に判別できるように。

好調な時までは戻りませんでしたが、なんとなくテイスティングできる体調に戻ってきました。取り扱っているワインをメインに写真を撮ってきましたので公開いたします。


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タメリーニ ソアヴェ・クラッシコ レ・ビーネ・デ・コスティオーラ2012
販売しているのは2010ヴィンテージ

ソアヴェの概念が大きく変わるくらい厚みのある味わいのソアヴェ。


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オッタヴィアーノ・ランブルスキ ヴェルメンティーノ コスタ・マリーナ2013
販売しているのは2012ヴィンテージ
ピエモンテの巨匠、アンジェロ・ガイヤ氏お気に入りのヴェルメンティーノ。
ボリュームがあるのにクリーンでクリアーな飲み心地は凄い!の一言。
味が判るようになって良かった!!


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マラミエーロ プンタ・ディ・コーレ2011
販売しているのは2010ヴィンテージ
樽熟成のスケールの大きなシャルドネで、ヴィンテージの違いがなく、いつ飲んでも美味しい。トレッビアーノで造られるアルターレもいい。
マラミエーロはこの下のクラススプマンテも美味しい。
どれ飲んでもハズレがない。

この他、カンテのヴィトヴスカやヴァディアペルティの上級キュヴェ、アバッツィア・ディ・ノヴァチェッラのプレポージトゥス・シリーズ、ヴェッツォーリのスプマンテなどなど、白ワインだけで十分の盛り沢山の内容。

でも赤ワインが白以上に凄い!


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プレポージトゥス・ブラウブルグンダー・リゼルヴァ2010
販売しているのは2009ヴィンテージ
白も良いが、ここの生産者は赤も素晴らしい。
特にブラウブルグンダー(ピノ・ネロ、ピノ・ノワール)
2010も2009同様美味い。ブルゴーニュの、かなり高額なピノ・ノワールと比べて欲しいワインだ。


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アンドレア・パオレッティ ランコーレ2008
フランシスコ・コッポラ監督からのオファーを断ったサンジョヴェーゼの達人
アンドレア・パオレッティが3,500本のみ造るトスカーナは
地元イタリアでも入手困難なワイン。

サンジョヴェーゼの瑞々しさにピノ・ネロのエレガントさが加わった絶品の味わい。
2008からだろうか?気品さや妖艶さが強くイメージできるようになったのは。
葡萄の良さにブレンドの上手さ、こんな素晴らしいワインだったかと改めて感心。


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ポッジョ・アル・ソレ カサシリア キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ2011
販売は2009ヴィンテージ
エレガント・キャンティの代表、ポッジョ・アル・ソレのカサシリア。
ガレストロ土壌の涼しげなサンジョヴェーゼで、ランコーレの次に配置した粋な演出。


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ポッジョ・アル・ソレ シラー2011
販売は2009ヴィンテージ
都内有名レストランのソムリエさん達垂涎の的、トスカーナ・シラー。
2011は豊富なミネラル分が強くワインが閉じている状態。
デキャンタしないとこのワインの本当の良さが出てこない。



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ピアン・デッロリーノ ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ2009
販売は2008ヴィンテージ
サリクッティのコンサルタントが、フリーラン・ジュース100%で造る贅沢なブルネッロ。
ピュアで凝縮した果実の旨味が伝わってくるのが、いつのヴィンテージも変わらぬ凄さ。
隣で試飲していた人が「2008ヴィンテージはまだありますか?」と尋ねていたがすでに終了。そう、最後の6本は私が買ったから。
2008はデキャンタ誌でサッシカイアなどを抑えて19.5/20点、年間トップ50に選ばれている逸品だ。



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カステッロ・ディ・ボルゲリ2011
販売は2010ヴィンテージ
ボルドー・ブレンドで造られるスーパー・トスカーナ。
サッシカイアのようなエレガントなボルゲリ・ロッソだ。


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フォルナチェッレ グアルダ・ボスキ2012
ベリーやヴァニラ、ハーブ、タバコのアロマが豊かで中々の好印象。
下のクラスのジッゾロだけでなく、取扱いを検討するに値するワインだ。



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ピアッジャ カルミニャーノ・リゼルヴァ2010
販売は2008ヴィンテージ
タンニンが柔らかく果実味に溶け込んでいて、ワインに複雑さを感じながらも美味しく飲める。ビギナーから専門家まで対応する優れたワイン。


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ピアッジャ ポッジョ・デ・コッリ2012
販売は2009ヴィンテージ
圧巻はカベルネ・フラン100%のポッジョ・デ・コッリ2012
完熟したカベルネ・フランを丁寧に醸造するとワインはこうなる!というお手本のようなワイン。凝縮した果実味と滑らかなタンニンは絹のよう。大半のカベルネ・フラン100%のワインが、ハーブの特徴が青臭く感じてしまう傾向にある中このワインは上品に香りエレガントさを与えている。
パレオ・ロッソドゥエマーニのカベルネ・フラン100%のワインも美味しいが
私的好みからするとポッジョ・デ・コッリが一番かな?



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トライーニ ピッコネロ2010
販売は2009ヴィンテージ
ニューヨークのブラインド・テイスティングで、メルロー部門NO.1になったワイン。
とにかくエレガントなワインで大のお気に入り。
サンジョヴェーゼ部門NO.1になったアル・パッソも美味しい。
新しい生産者なので、規則に囚われない自由な発想で美味しいワインを造ってほしい。
今後、要注意の生産者であるのは間違いない。



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エリオ・グラッソ バローロ・ジネストラ・ヴィーニャ・カサ・マテ2010
販売は2009ヴィンテージ
力強さとミネラル感、こういうワインは試飲じゃなくてじっくりとメインディッシュを囲みながら飲みたいワイン。


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エリオ・グラッソ バローロ・リゼルヴァ ルンコト2007
力強さに温かさや柔らかさと相反するようだが、がっしりと抱擁してくれるような大きさを感じる素晴らしいバローロ。
昨年か一昨年に衝動買いして、いまだにセラーに眠っていて販売していない。
そのうちページ作って販売する予定、あくまでも予定、私のお腹に入る割合もありです。



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マラミエーロ インフェリ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ2010
販売は2009ヴィンテージ
濃厚で凝縮した果実味と黒果実の芳醇なアロマ。マラミエーロは白も赤もワインを上手く造る。モンテプルチアーノの傑作だ。


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クルニ2012 オアジ・デリ・アンジェリ
販売は2011ヴィンテージ
モンテプルチアーノの果汁爆弾、クルニ。
説明不要のワインだと思う。飲んだ者にしかわからない圧倒的な存在感。
凝縮という単語では言い表せない果汁濃度。
ぜひ一度飲んで欲しい。


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クプラ2010 オアジ・デリ・アンジェリ
販売は2009ヴィンテージ
「ボルド」とういグルナッシュの古代品種からできているワインは年産なんと560本
560ケースだって希少なのに、560本だって!
クルニと違い、グルナッシュの甘さを感じるがフレッシュな酸もあり、ジューシーであり
色々な要素が見え隠れして複雑味であり、とにかく不思議なワイン。

この他サルディーニャのジュゼッペ・ガッパスデットーリ、ピエモンテのソッティマーノスキアヴェンツァなどなど
とても1日では十分に試飲できないくらいの豪華イタリア試飲会であった。

あれ、ジャン・フランコ・フィノの写真は?
試飲している写真撮り忘れてしまった!やっぱり風邪ひいて体調絶不調だったからかな。
でもこれは撮ってきました。


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ジャン・フランコ・フィノのオーナー夫人、シモーナ・フィノ女史と。
持っているのはプリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア エス2013
現在販売中は2012ヴィンテージ
2012は暑い年だったそうで、果実味が甘く凝縮していてパンチのあるワイン。
2013は通常またはやや涼しい年だったそうで、酸が綺麗に表現されている。
シモーナさんは2013ヴィンテージの方が好きだそうだが、私も同じ。
ただインパクトに欠けるので
はっきりとしたプーリアの個性を求めるなら2012ヴィンテージだろう。
by youlovechiko | 2015-04-16 20:34 | 試飲会・セミナー
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