ドミニク・ローラン テイスティング・セミナー
昨年のセミナーに続き、今年もドミニク・ローラン来日テイスティング・セミナーに参加してきた。
今年は初めから、テイスティングする5つのワインをグラスに注いでセミナーがスタート。 初めは一番左、ブルゴーニュ・シャルドネ2010 マルサネの葡萄で造られているワイン。 色が非常に濃く、酸もしっかりとあり、葡萄のポテンシャルの高さが感じられる。 50%はタンク、50%は大樽を使用、シュール・リーの状態で14~15ヶ月熟成させる。 最初は酸が強くて、飲める状態にはまだまだ。 したがって、このワインを販売しようとすれば セラーで眠らせといて、頃合をみて販売しなければならない。 「酸っぱい、腐ってる」 なんて言うお客様もいるんだよね、こういうワインの事を ただ、ポテンシャルはすごく高い。 じわりじわりと本領を発揮するハズのワイン。 実際、セミナーの最後の時間になると 次の1級畑のワインに迫る! と言ったらオーバーだが このマルサネの葡萄はただ者じゃないぞ! 試飲ブースで飲んだマルサネV.V.はもっと良かった。 2番目は左から2番目 ピュリニーの1級畑「レ・フォラティエール」 こちらは新樽100%で熟成する他はジェネリックのシャルドネとまったく同じ醸造法。 あとは葡萄が樹齢80年のヴィエイユ・ヴィーニュという事。 新樽100%で14ヶ月も熟成させているのに樽が強く感じないのは 葡萄のポテンシャルが高いからなんだろうな。 3番目は中央の色がとても濃いワイン、ブルゴーニュNO.1 NO.1とはその名の通り、樽の中で一番美味しい部分をブレンドして造るそうだ。 香り高いマルサネV.V.の葡萄を主要葡萄で使い ワインが重くならないように軽やかな土壌の葡萄 シャンボールやモレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタンの葡萄をブレンド 樽は1年樽、それもグラン・クリュやプルミエ・クリュで使った1年樽を使用 アロマが素晴らしく豊か、果汁の凝縮感も素晴らしい。 絶対に買うぞ!と思ったのだが・・・ 4番目はドメーヌ・ローランのピノ・ノワール・キュヴェMCMXXVI MCMXXVIは1926 ヴィンテージの数字と間違わないようにローマ数字で表記 一番古い葡萄の樹が1926年に植えられたもので、それがキュヴェの名になった。 こちらはNO.1よりも綺麗な赤い色が強い。 味わいもチャーミングなチェリーの甘い果実。 ヨーロッパではドミニク・ローランのジェネリック・ワインの人気が高いそうだが この2本飲んだら、人気なのは至極当然。 これも買うぞ! セミナー最後のワインは ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ エストゥール・サン・ジャック 50%は除梗し、50%は除梗なしで醗酵させるブルゴーニュの伝統的な醸造方法 クロ・ヴージョなどでやっている方法で醸造している。 プルミエにもなると、葡萄のポテンシャルが違う。 帰ってから配達がなければ、クラッシュせずに全部飲み干すんだけど、残念。 2010年のヴィンテージ情報は ドミニク・ローラン自身、最初は良い年と言わずにいたらしい。 というのも、2009が素晴らしい年だったので、2年続けて良いと言えば 販売目的と取られかねないからと。 ところが2010年の良さがわかったジャーナリスト達が出始めて、中には 「この100年で一番良いヴィンテージ」 なんて言うジャーナリストもいるそう。 2010年はアロマティクで素晴らしい 他の生産者はどうか知らないが、ドミニク・ローランのワインには当てはまる。 試飲用のテーブルが用意されていて、セミナー終了でこれからすべてのワインを試飲 テーブルの後ろの鏡に映っている、真ん中の黒い塊に見えるのがドミニク・ローラン。 奥はドミニク・ローランのお嬢さん。 試飲開始!でクレマン、白ワイン、ブルゴーニュ・キュヴェMCMXXVIと試飲して 営業にワインを注文したら ブルゴーニュNO.1とキュヴェMCMXXVIは只今在庫がありません え!今試飲させておいて、なんでないの! ということで、ジュヴレ・シャンベルタン2010をなんとか確保 夕方の配達がなければ、全部クラッシュせずに飲むのに! と思いながら これはゴクリと飲んできましたよ。 素晴らしく美味しいワイン、本日のNO.1ではないかな? 1年ぶりの再会 57歳の両人、お互いまだ現役で頑張れそうです。
by youlovechiko
| 2013-05-17 19:24
| 試飲会・セミナー
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